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ひまわりスマイルプロジェクト(崇徳厚生事業団Letter令和6年8月号)

ひまわりスマイルプロジェクト(崇徳厚生事業団Letter令和6年8月号)

崇徳厚生事業団グループが取り組んできた農福連携の一環として、今年度は田宮病院近隣の畑にてひまわりの栽培を行っております。

 

『畑にも患者さんにも、大輪の花と笑顔の花を咲かせよう!』のコンセプトのもと、4000㎡もの畑地に約7000本ものひまわりが咲き誇ることを目指して5月から準備を始め、8月の中旬頃からひまわりの花が咲き始めました。

 

今回の崇徳厚生事業団Letterでは、ひまわりスマイルプロジェクトへの想いと、ひまわり栽培の様子について、プロジェクトリーダーの新保さんに伺いました。

 

―ひまわりスマイルプロジェクトの意義について教えてください。

 

農福連携は農林水産省や厚生労働省など国も推進している取り組みで、農業労働力確保や農地の荒廃防止など農業側のメリット、雇用の場の確保や多様な生きがいなどの福祉側のメリットが上手く合わさることが理想です。

 

野菜の栽培から販売などがイメージしやすい農福連携ですが、これまで崇徳厚生事業団グループで取り組んできた農福連携には課題もあり、今年度は農福連携への足掛かりとして田宮病院を中心にひまわり栽培に取り組むことになりました。

 

ひまわりの栽培は収穫物の販売・活用や売上収入には繋がりにくいですが、初心者でも育てやすく、開花したときには大きな満足感と達成感が得られます。

 

「農福連携」とまではいかずとも、まずはその手前の「レク活動」として、患者さん・利用者さんには自然の中に身を置くことによる心身へのプラス効果や、自らの手で種をまき育てることによる達成感と社会コミュニティの参加機会の獲得に繋がればと考えました。

 

また、プロジェクトチームは田宮病院の様々な部署の職員を中心に農作業に興味があるスタッフで構成し、職員にとってもやりがいや隠れた力の発掘、専門外活動を通じた患者さんやスタッフとの交流や充実感の獲得などに繋がることも考えました。

 

―ひまわりスマイルプロジェクトのこれまでの過程について教えてください。

 

6月7日にプロジェクト活動をスタート。堆肥の分散作業をはじめとした土づくりから開始しました。

 

6月12日には化学肥料と有機石灰を散布し、その後の耕起作業と畝づくりは農家の方にお願いしました。

 

土づくりは地道な作業で日によっては気温が30℃近くまで高くなるなか、皆さん一生懸命作業してくださいました。

 

 

6月19日からいよいよ種まきをしましたが、プロジェクトメンバー一人ひとりに専用の畝を設けて、全6種類の品種から好きな種を選んで蒔いていただきました。

 

また、畝をつくらない放置栽培エリアには観賞される方が通路として歩けるようにと防草シートを張りました。

 

几帳面に真っ直ぐシートを貼ったグループと、勢いよく味のある通路を貼ったグループとでそれぞれ個性の違いが出た2本の通路が完成しました。

 

 

7月に入ると雨が続く時期もあり、畑全体に海のような草が生い茂りましたが、汗を流しながらの毎週の除草作業に精を出しました。個体差はあるもののひまわりも比較的順調に育ち、メンバー専用畝では次第に品種の違いが見られるようになりました。

 

8月下旬が開花時期と予想していましたが思いのほか成育状況が良かったため、8/21~9/11を観賞期間とした「ひまわり鑑賞のご案内」を各事業所へ配布させて頂きました。8月21日には既に満開に近くなるかもしれません。

 

残念ながら8/25の雨風で一部倒れてしまったエリアもありますが、メンバー専用畝エリアではこれから見頃を迎える品種もありますので、この機会に7,000本のひまわりが咲くひまわり畑にぜひお越しください!

 

後列中央で弾ける笑顔を見せる新保プロジェクトリーダーとプロジェクトメンバーの皆さん

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